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暗号資産市場では、逆風が強くなっています。ドージコインの価格は下がり続けています。ETFへの需要が減ったため、重要なサポート水準である0.1265ドル（約19円）付近で取引されています。
これは9月に記録した高値から約60％下落した水準です。
DOGE ETFへの資金流入が停滞
ドージコイン価格が最近急落している主な要因は、暗号資産業界全体のセンチメント（投資家心理）が弱まっている点にある。市場を詳しく見ると、ビットコインや多くのアルトコインが下落しており、恐怖・強欲指数（Fear and Greed Index）は依然として「恐怖」ゾーンにとどまっている。
ドージコイン価格は、上場投資信託（Exchange-Traded Fund、ETF）への需要が低迷していることもあり下押しされている。データによれば、Grayscale（グレースケール）とBitwise（ビットワイズ）のDOGE ETFはいずれも12月11日以降、新たな資金流入が確認されていない。
これらのETFに最後に資金が流入したのは12月10日で、この日は投資家が約17万1,000ドル（約2,600万円）相当のETFを購入していた。その後は流入が止まり、投資家の関心が後退している状況がうかがえる。
その結果、これらのファンドは11月の設定以降で合計200万ドル（約3億円）の資金流入にとどまり、現在の運用資産残高は520万ドル（約7億8,000万円）となっている。これはドージコインの時価総額の約0.03％に相当する規模である。
内訳を見ると、GrayscaleのGDOGは395万ドル（約5億9,000万円）、BitwiseのBWOWは125万ドル（約1億9,000万円）の資産を保有している。この状況が続けば、十分な資産を集められないとして、将来的にファンド閉鎖を検討する可能性もある。
GDOGの経費率（Expense Ratio）は0.35％であり、現在の資産規模が続いた場合、年間収益は1万4,000ドル（約210万円）未満にとどまる計算となる。同様に、BWOWによるBitwiseの年間収益も5,000ドル（約75万円）未満と見込まれ、数十億ドル規模の資産を運用する企業にとっては小さな金額である。
こうしたDOGE ETFの低迷は、他のアルトコインETFの好調ぶりとは対照的である。例えば、最近上場したXRP（リップル）ETFは10億ドル（約1,500億円）を超える資金流入を集めており、ソラナ関連ファンドも7億2,500万ドル（約1,090億円）の流入を記録している。
ドージコイン価格のテクニカル分析
日足チャートを見ると、ドージコイン価格は現在、重要なサポート水準に位置している。ドージコイン 今後の値動きを占う上で、価格は0.1260ドル（約19円）まで下落しており、今年4月7日以降、この水準を何度も下回ることに失敗してきた点が注目される。
ドージコイン価格は、50日指数平滑移動平均線および100日指数平滑移動平均線（Exponential Moving Average、EMA）を下回った状態が続いている。また、オーサム・オシレーター（Awesome Oscillator）も10月9日以降、ゼロラインを下回ったままで推移している。
このため、買い手が様子見姿勢を続ける限り、ドージコイン価格予想は弱気となる可能性が高い。ドージコイン 今後の展開として、この流れが続いた場合、次に注目される重要なサポート水準は、現在の水準から約20％下に位置する心理的節目の0.10ドル（約15円）となる。
次なる話題銘柄として浮上するマキシ・ドージ
マキシ・ドージは新しい仮想通貨として登場した暗号資産である。イーサリアム上で発行されるERC-20トークンであり、「ハイリスク・ハイリターン」を前面に打ち出したプロジェクトとして展開されている。大胆で特徴的な世界観を構築している点も特徴だ。
現在はプレセール段階にあり、トークン販売を通じて早期参加者に参入機会を提供している。将来的な価格上昇を見込む投資家から一定の関心を集めている。
Maxi Dogeは単なるミームコインにとどまらない設計となっている。ステーキングやコミュニティイベント、ランキング要素の導入が予定されており、参加者の長期的な関与を促す仕組みが用意されている。
一方で、時価総額はまだ小さく、価格変動が大きい点には注意が必要である。短期間で価格が大きく動く可能性があるため、投資にあたっては十分なリスク管理が求められる。
総合的に見ると、Maxi Dogeはドージコインの今後の動向を意識する投資家にとって、新しい仮想通貨として代替の選択肢となり得る存在である。強いブランド戦略とコミュニティ重視の姿勢により、ミームコイン市場で独自の立ち位置を築こうとしている。